2012年7月31日火曜日

心がきれいという意味の名前。

私のファーストネームは、Sanaといいます。
両親が、日本でも、そして、海外の人たちにも、呼びやすい名前がいいと考えてくれました。といいながら、実は、小さい時には、”さ”の発音が上手くできず、ずっと、自分の名前を「たな」と言っていました。そして、ドイツ人やウェールズの人たちはよく「ザナ!」と呼んでくれます。なので、両親の思いとは裏腹に、全世界の人たちが、呼びやすい名前という訳でもなかったようです。

一方で、両親が意図していなかった、思いもよらない素敵な意味もありました。

私が初めて海外に言ったのは、大学3年生の期末テストが終わった後の春休み。
一人で、6週間、イギリスへ語学学校通いと、ボランティア体験をするために、ホームステイをしました。

このとき、語学学校にいたスペイン人のおばちゃんに「あなたの名前は、心が健康的だって意味だよ。」って教えてくれたのですが、なんのこっちゃらさっぱり。
その後も、時々、私の名前の"Sana"について「心がきれいなんだね。」みたいなことを言ってくれる人がチラホラいました。でも、調べども、調べども、英語で"sana"なんて単語ないし、一体なんなんだ!と思ってました。

そして今の職場に着任した後、博識の上司に教えてもらってその謎は解けました。
"sana"というのは、ラテン語だったんです。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」
という言葉は来た事があるかと思います。
これのラテン語の原語が
"orandum est, ut sit mens sana in corpore sano"
なのです。
そして"sana"というのは、ここでは魂を修飾する「健全な」(女性形)ということらしい。
親のまったく意図しない意味が、子供の名前に宿っているって、不思議なこともあるもんだと思いました。私の親にも、この話をするととても驚いていました。

そして、色々ある毎日だけど、「健全な心、きれいな心」が私自身の中に宿ってくれたらいいなぁ。。。と思い、ブログの名前も "sit mens sana in SANA"としました。

せっかく、タイトルをラテン語にしたんだから、日本語以外の多言語で記事を書きたいと思いながら、当分は、日本語のみのブログになりそうです。

このブログは、日々の思ったことや、気になって調べたことのまとめ、思いつくままとった写真をアップしたりと、落書き帳のようなものになる予定です。今後とも、どうぞ、よろしくお願いします。

なお、「健全な精神は健全な肉体に宿る」という格言については、誤訳であるということがいくつかのページで紹介されているので、詳しくは、下記のリンクをご参照いただければと思います。
ユウェナリス Wikipedia

2012年7月20日金曜日

背中で足の生えたカサブタの発見!

7月の3連休に道南の大沼に家族3人で旅行に行き、大いに楽しんだのだけれど、帰宅後、夫の背中に「足の生えたカサブタ」を発見!

よーく、よーく見ると、虫が夫の背中に頭を突っ込んでいる。どうやら、吸血している様子。。。。

(私)「なんか、背中に虫がくっついてるよ。」

って言ったら、

(夫)「早く取って!!!!!」

とのこと。引っ張っても、ぜーんぜん取れなかったのだけれど、渾身の力を振り絞り、夫の背中からその「足の生えたカサブタ」を切除。しっかし、口の先っぽがどうも残っている!!!やれやれ。。。

取ってから、色々サイトで調べるも、いったい何の虫かわからない。ちょっとツイッターでつぶやいたら、ドイツの友人から「それって、もしかして、Zeckenじゃない?」との反応。

Zeckenとは、マダニの事で、ドイツなどのヨーロッパでは脳炎を引き起こす恐ろしい虫として恐れられている。私も、ドイツ滞在中には、「ドイツの草むらに入ると、日本にはいない、恐ろしいダニに血を吸われて、脳炎になるから、安易に草むらの中に入ったらあかんよ。」と、ドイツ在住の日本人達に口を酸っぱくして言われていた。

が、この「日本にはいない、恐ろしいダニ」というフレーズが今回問題だった。マダニに噛まれたら、無理矢理つぶしたり、引きちぎったりしてマダニの体液を人間側に入れないように注意して、人間の身体から速やかに取り除く必要がある。って聞いていたけれど、このマダニは日本には存在しないと思い込んでいたため、脳内の記憶フォルダーからこの情報が、私の意識下におりてくることがなかったのである。なので、渾身の力を振り絞って、このマダニちゃんを夫の背中から切除した際、たぶん、マダニの体液のいくらかは、夫の身体に注入されたと想像される。。。。あぁぁ。。。。。

しかし、なぜ、「マダニは日本にいない。」という思い込みになったのか?ドイツ滞在中にお世話になった日本人達は、本州の平地から移り住んだひとばかりだったから「日本にはいない。」と表現したのだろう。しかしこのマダニ、日本でも長野なんかの標高の高い地域や、北海道には、割と普通に生息するらしい。特に、北海道なんかは、ドイツに似た冷涼な気候の為か、ドイツ同様に“その辺の原っぱ”に普通に住んでるという。




(以下、医学的な範疇のことを書くけれど、私はあくまでも、医学については素人なため、間違いが含まれている可能性があることをご了承ください。)

さて、このマダニが引き起こす病気については、ワクチンがあるとか、ないとか、発症後の治療方法があるとか、ないとか。人からの伝聞や、ネットの情報などで、色んな説が流れていた。このような、情報の混乱は、どうも、マダニが媒介する病気が大きく分けて、ウィルス性の「ダニ脳炎」というものと、細菌性の「ライム病」の二つが存在するにもかかわらず、どうも、この2つの病気が混同されて語られるためよく解らないことになっているらしい。

まず、ヨーロッパなどで予防接種が広く行われているのは、「ダニ脳炎」に対するものらしい。そしてこのダニ脳炎は致死率および後遺症の発生率が比較的高い上、発症してしまうと、対症療法以外に治療法はないという。

一方で、ライム病は、かつて北米でワクチン販売がされたものの、副作用がみつかり、現在ではワクチン販売が世界的にされていないらしい。しかし、発症後であっても、抗生物質の投与によって治療は可能だという。

つまり、仮に「ダニ脳炎」の予防接種を受けていても、ライム病には罹る可能性はあるし、マダニに噛まれた後に発熱等の症状が出ても、抗生物質の投与がすべての場合に対して有効ではない。

さらに、これら「ダニ脳炎」と「ライム病」、いずれも、北米やヨーロッパ、そして恐ろしいことに日本でも特に北海道では発症した患者が確認されているし、野生の動物も両方の病原体を一定の確率で持っているようだ。つまり、北海道でアウトドアをする際は、ヨーロッパでアウトドアを楽しむのと同じ位、マダニちゃんへ注意を払う必要がある。

じゃ、どうやって注意したらいいかというと、
  1. 藪に入り込まない。
  2. 長袖、長ズボンをはく。
  3. なるべく白い服を着る(マダニが着いた時に発見しやすくなる)。
  4. ピクニックするときも、シート等を使って、直接草の上に座ったり、寝転がったりしない。
  5. 外から帰ったら、身体にマダニちゃんが着いてないか、確認する(すぐに吸血を始める訳で無く、また、かみついてからも、24時間から48時間以内に適切な方法で取り除けば、病気の感染確率は低く抑えられる)。
というようなことをすればよいようである。

で、もしも、噛まれた姿で発見された時のマダニちゃんの適切な取り方は、

  1. マダニちゃんの身体をつぶしたり、握ったり、熱を加えたり、アルコールかけたりして、身体を刺激しない(マダニちゃんの体液が人間の身体に入るのを防ぐため)。
  2. 人間の身体とマダニちゃんの身体の間の口の部分をピンセットなどで挟んで引っこ抜く。

ということらしいが、私が引っこ抜いた経験からして、結構な力がいります。
そして、私のように虫を掴むのが平気な人間はいいですが、虫嫌いには耐えられない作業だと思います。

なので、病院が空いている時間であれば、さっさと皮膚科に行って取ってもらったいいかと思います。

ちなみに、私の夫は、翌日、私や、昔ライム病に罹ったと思われる道産子の職場の方から脅されまくって、皮膚科を受診。私が取り損なったマダニちゃんの口の先は、

「そのうち身体の一部になるか、身体から出てくるから放置しとけばいい。」

と言い放たれるも、

「まー、たぶん、大丈夫やと思うけど、医者の立場としては、抗生物質処方しとかなねー。」

とか言われて、抗生物質を10日間処方されておりました。


最後に、少し話しがそれますが、、、、
北海道では、日本脳炎を媒介する蚊が発生していないという理由で、子供への日本脳炎ワクチンの定期接種がありません。なので、日本脳炎の予防接種を希望する場合は、北海道民は自己負担です。
北海道で幼少期を過ごしても、本州に移り住んだり、旅行に行くのは現代ではよくあることだと考えるため、北海道だけ日本脳炎の定期接種が除外されているのは、今までずっとおかしいと思っていました。
今回の件で調べてみると、北海道には存在するというダニ脳炎は、ワクチンで予防できる病気とのこと。日本脳炎が北海道にないという理由で日本脳炎ワクチンを定期接種から除外するのであれば、北海道には存在するダニ脳炎の定期接種について検討する必要性はないのかな?と、少し疑問に思いました。
患者数や、ワクチンの有効性などとの兼ね合いだとは思いますが、北海道は、本州とは気候風土が異なるにもかかわらず、時として行政対応が東京のそれに準じていることが多いです。単に、東京で「ダニ脳炎」の危険性を感じないという理由だけで、ダニ脳炎ワクチンについて検討がされてないのだとすれば、北海道独自で検討を進めていく必要性もあるのかなぁ。。。とか思いました。


この記事を書くにあたり、下記のページを参考にしました。

マダニ」 ウィキペディア

ライム病」国立感染症研究所 感染症情報センター

ダニ媒介性脳炎」国立感染症研究所 感染症情報センター

ダニ脳炎」シリーズ:添乗員のための旅行医学 

ダニ媒介性脳炎の国内外での状況」人と動物の共通感染症研究会のサイト

2012年7月17日火曜日

道南のお花たち

札幌から300kmほどのところにある大沼に1泊2日で旅行してきました。
やっと購入したデジタル一眼カメラで、道南に咲いていた花たちを撮影してみました。

晴天の中ドライブ。向こうに見えるのは、駒ヶ岳です。
虫がお食事中。
道ばたに咲いていた小さな花。




黄色い花がきれいだったので撮影。

ピンク色が鮮やか!
地面に這いつくばると、かわいい花を発見。

大沼に咲いてた蓮。

樹にあじさいらしきものを発見。
あざみかな?


北海道といえば、ラベンダー。今の時期、そこら中で咲いてます。

ハンバーガーのテイクアウトを待ってる時に撮影。



2012年7月13日金曜日

2歳5ヶ月で読んだ絵本記録

最近、とにかく絵本に興味津々の娘。
保育園の帰りには、かならずといっていいほど、絵本コーナーに立ち寄ってから帰ります。せっかくなので、今月、絵本コーナーからお借りした絵本の記録をアップします。

うずらちゃんのかくれんぼ

この絵本は、絵が鮮やかできれい。
そして、動きがあったり、うずらちゃんやひよこちゃんが隠れている様子も見ていて面白いです。
娘は、「もーいいかい!」「まーだだよー。」「もーいいかい!」「もーいいよ。」って部分が大好きで、一緒に行ってます。
あとは、娘の大好きなカエルさんがぴよーん!と出てくる所もオオウケしておりました。

 

ぱおちゃんのかくれんぼ なかがわみちこ

タイトル通り、動物さんたちがみんなでかくれんぼします。
娘は、「もーいいかい!」って、かくれんぼの真似をしてました。
かくれんぼにハマルお年頃の様子。


くまさんくまさん、なにみているの。

 エリックカールの鮮やかな絵の絵本の日本語版。
カラフルな動物たちに娘は、「何みてんの?」と問いかけたりしてました。
そして、最後は、子供達が沢山。その子供達を指さして、「これはCocoちゃん。これは、Aちゃんなの。。。これ、おかーしゃん。」
何故か私と娘は、一番色の黒い子を指さしてます。確かに、色黒だけどね♪♪♪
しかし、不思議なことに、英語版では「Teacher」とされていた人物がなぜか日本語ばんでは、「おかあさん」と訳てます。
何でだろう?


つのは なんいもならないか

鬼の子供たちのお話。
3歳児以上向けってことで、
文章がちょっと長くて、娘には文章全部聞くのは無理な様子。
なので、適当にはしょって、読みました。
しかし、おにさんが、動物さんに食べられちゃいます。
(結局、つののお陰で命拾いするんだけど)
娘は、現在、馬とかキリンとか大きい動物がとっても怖い様子。
なので、この絵本見て、さらに大きな動物に恐れおののかないか、ちょっと心配。



まり 谷川俊太郎 

ISBN: 9784861011337
詩人谷川俊太郎さん作の絵本です。
どんな内容かなぁ。と思ったら、、、、言葉は擬音ばっかり。
でも、まりが、あっちいったり、こっちいったり、ストーリーの流れが良い感じ♪♪
娘も一緒に声をだして読んで面白かったです。

にんじん

馬さん、象さん、お猿さん達がニンジンをポリポリ。
もちろん、ウサギさんもニンジン大好き。
最後には、坊やも、お母さんが作ったにんじんスープを食べます。
ちぎり絵のほんわかした絵で、親の心は少し和みます。
娘は、動物たちの名前を言うのが楽しいみたいで、大人に「読んで。」とせがんだあとは、
自分でぺらぺらページをめくって、「うましゃん、ポリポリ、ぞうしゃん、にんじん。」と、楽しそうに読んでました。

2012年7月9日月曜日

星に願いを

北海道では、七夕を8月7日することが多い。なんで、8月7日か、色々説があるけれど、7月7日じゃ、まだ、寒いからってのが、一番の本音な部分だと思う。
そして、北海道の七夕で面白いのは、短冊をひっかけるのが、笹ではなくて、なんと、柳の枝ってこと。切った柳の枝だと、まだ、それっぽいのだけれど、近所の公園では、生えてる柳の枝に七夕飾りをするもんだから、なんだか、夏のクリスマスツリーのようになっています。

さて、そんな、8月7日の七夕に向けて、今日保育園から星の形をした短冊が配られて、お願い事を書いてくださいとのお知らせが。帰りに娘と「このお星様に何お願い事書こうか?」って話をしていましたが、娘はまだ「お願い事」の意味がイマイチ分からない様子。「お星様だよ。お星様♪♪」と、私に短冊の形について説明してくれておりました。

そんな二人の会話に割って入ってきたのが、現在2歳5ヶ月の娘よりも半年ほど早く生まれた同じクラスの女の子Aちゃん。娘に向かって「Cocoちゃんは、"もうちょっと大きくなりますように"ってお願いしたらいいよー。」とアドバイス。
思わず笑ってしまいました。そうだよね、1年ちょっと前、保育園に娘が入園したころは、半年の違いは、歩けるか歩けないかの差だったし、今は、オムツがとれてるかとれてないかの差だもんね。しかも、この半年の差を、子供たちもちゃんと認識してるんだなー。と感心しました。それだけ、日々成長してるんだね。

ちなみに、Aちゃんに何をお願いするかを尋ねたら「Aちゃんは、もう大きくなってるからいいのー。」とのお答え。ほんと、3歳児との会話は、面白い!

2012年7月2日月曜日

北海道のオール電化住宅

北海道でも、泊原発がすべて運転停止になって以来、電力不足の懸念がしきりに報道されている。そして、今現在は、夏の電力不足についてが中心の話題になっているが、北海道の場合は、夏よりも冬の方が電力不足はシビアだろう。そうおもって、ツイッターでつぶやいていたところ、北海道内外から「え?北海道の冬の暖房って、灯油でしょ?電気関係ないでしょ??」ってコメントが来た。確かに、私も、北海道に来るまでは、「北海道って灯油を使ったセントラルヒーティングが普通だろう。」って勝手に思い込んでたからね。

一方で、北海道に住んでみるとオール電化住宅は、持ち家を中心に北海道には沢山ある印象があったので、じゃ、実際どれくらいオール電化住宅があるのか、調べてみました。

まず、2010年4月20日の北電のプレスリリースによると、
2010年3月末累計で北海道内のオール電化住宅が15万戸を突破したらしい。さらに、新設の住宅の2戸に1戸はオール電化が採用されていたそう。(この情報は、2012年6月8日 07:24:33 GMT に取得されたGoogleに保存された情報として見た。しかし、ほくでんのホームページからはどうも消されてしまったようで見えない。)

ちなみに、北海道全体の世帯数はというと、平成22年の国勢調査の結果242万世帯。

となると、全世帯に占めるオール電化住宅の割合は、累計分がすべて現存するとして、2010年頃では、約6%ほどのようです。
そして、オール電化住宅の電力使用量は、非オール電化住宅に比べて4倍から5倍程度多いというから、これを単純計算すれば、住宅で消費する電力のうちで約20%くらいは、オール電化住宅での電力消費ってことになります。

さすがに、住宅全体の5分の1という数字を見れば、「北海道のオール電化住宅は、無視できるような割合だろう」とは言えないでしょう。そして、震災後、電力不足が懸念されることが十分に予測できる状況になってもなお、電力消費が4~5倍になるような、オール電化住宅が販売されており、現に、我が家の近所でも、つい最近オール電化住宅が売れたようです。一方で、「一般家庭も節電をしましょう!」って呼びかけが色々なところでされています。これって、やっぱり、矛盾を感じます。