2012年8月29日水曜日

完璧な交通規制など存在しない 北海道マラソンについて


先週の日曜日、北海道マラソンが開催されました。
毎年、8月に開催されているのだが、街の真ん中で大規模な交通規制が行われます。
この北海道マラソン、沿道での応援の人も含めて沢山の人が盛り上がり、楽しみ、そして、地域経済にもよい影響を与えている側面も多いにあるかと思います。しかし、今年、この北海道マラソンの交通規制において、歩行者・自転車に対する配慮が著しく欠けていた点が見受けられたので、回り回って、来年の運営に活かしていただけないかという密かな願いもこめて、ここに記録します。

まず、この交通規制については、車両通行止めのお知らせはあらかじめ、該当の道路上の看板にて通知されていましたが、歩行者、自転車についての規制については、少なくとも、道路上の看板には記載されておらず、日常生活を送る中で受信できる方法での事前通知がされていませんでした。また、北海道マラソンホームページも見ましたが、少なくとも交通規制のPDFには、歩行者への規制については、特に言及されておらず、「車輌」についてのみと認識してしまいました。

警備の方々も、歩行者、自転車に対する迂回路について、まったく知識が欠けており、迂回路を聞いても、同じく交通規制されているハズの道路を渡ればよいだとか、スロープのない歩道橋を自転車を持って渡れ等、間違った情報、実質不可能な提案ばかりでした。

また、例年、北大構内では、警備員の方々が、ランナーの隙間を見つけて適宜歩行者の横断をサポートしていただいておりました。しかしながら、今年の創成通りでは、ランナーがまだ、一人も走っていない時間帯にも関わらず、歩行者・自転車の通行を一切禁止したあげく、ランナーが大量に走ってきた後、実質ランナーの邪魔をせずに横断することが困難な状況になった後になって、「ランナーの隙間を見つけて渡ってもいいですよ。」という指示を受けました。さらに、同じく創成通りでは、沿道の病院に行きたいというお年寄りに対しても、道路の横断を一切認めないとの一点張りでした。

北大構内では、警備員は、「自転車は押して、通行してください。」と指示を受けたにもかかわらず、その後、通行するタイミングを伺っていたら、すぐ近くのボランティアの方が「こら!!通るな!!!」とすごい剣幕で怒ってこられました。どちらの指示が正しかったのかは、存じ上げませんが、場所や人によって、対応がまちまちなのは、非常に問題だと思います。

また、最も驚いたことは、警備の方は、
「自分達は、車の規制の為にいるのであって、歩行者、自転車の事は知らない。」
とまでおっしゃっていました。あまりにも、交通規制に対して、地域住民への配慮が足りないのではないでしょうか。

地域住民への配慮の具体案としては、

  1. 厳格な横断規制は、先頭集団のみとし、歩行者に対して、十分な迂回路が確保されていない場所では、先頭集団が通過後は定期的に歩行者が横断できるようにする。ランナーにもその旨、事前に通知し、事故防止対策をする。途中コースをはずれて休憩するようなランナーがいる後方集団で、厳格な横断規制を行う必要性があるのでしょうか?
  2. 車両の交通規制についての通知だけでなく、歩行者にも横断規制を行う場合には、近隣住民へ広報車やダイレクトメール、近隣の多くの人が集まる病院や商業施設、近隣の地下鉄駅での呼びかけ等を大会前、大会当日ともに十分に通知する。歩行者、自転車への影響がある場合、車道での掲示による事前通知のみでは不十分です。
  3. すべての警備員とボランティアについて、規制方針の認識を一致させる。
  4. 自動車向けだけではなく、歩行者、自転車でも対応可能な迂回路もしくは、横断方法を設定するとともに、事前通知および現場での通知を徹底する。
等が考えられますが、さらなる地域住民への配慮を、北海道マラソン組織委員会様でも、再度十分にご検討頂くよう、お願い申し上げたいです。交通規制道路に囲まれた地域住民は、休日の貴重な時間、実質的に外出が制限されていることを念頭に置いて、運営をお考え頂けないものでしょうか。

完璧な交通規制など、存在しないとは思いますが、改善を重ねることは重要だと考えております。

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