2013年9月10日火曜日

エコチル調査


2人目の妊娠・出産・転居等ですっかりブログが更新できていませんでした。
去年10月に書いた記事を、今更ながら公開しますねww
ちなみに、2013年9月現在でも、まだエコチル調査への協力者は募集中だそうです。

エコチル調査への協力を求められる。
妊娠9週目で母子手帳を受け取りにいくと、エコチル調査に協力して欲しいとのお話があった。
エコチル調査とは、環境省がやっている大規模な疫学調査である。環境中に存在する様々な化学物質と子供の疾患に関する関連性を把握するためのものである。
妊娠前期、中期、後期、出産時、産後1ヶ月、、、、、、そして子供が13歳になるまで奇形やらアレルギーやら発達障害やらと色々と調べるらしく、その対象地域に私の住んでる地域と受診している病院が該当したためにお声がかかった。
対象地域外で出産、そのまま転居の予定だけど。。。
とはいっても、私は、里帰り出産の予定だし、しかも、海外への転居の可能性も大。
それなりの予算を使ってやっている調査だろうから、私のような、中途半端にしか参加できない可能性が極めて高い人間がサンプルでいいのかと疑問に思い聞いてみたら、
「妊娠前期と中期の検査と、出生後の質問票等の記入だけでも十分に助かります。」
とのこと。
ホームページの資料を読むと、初期計画では、里帰り出産の人間は除外すると書いてあったにもかかわらず、上記のような質問してもWelcomeである回答が帰ってくるし、里帰り出産の際に使用する紙やら転居通知の紙なんかを配布されたことを考えたら、もしかしたら、調査協力者を探すのに、結構苦労されているのかもしれない。
まーしかも、色々見てみると、出生時の奇形等は、発症頻度が低くて、とにかくサンプル数を多くしないと統計的に有意な情報が得られず、調査対象者全員を母数として調査をしたい様子。一方で、経年変化を見るアレルギー疾患なんかは、それなりに発症頻度も高めなので、当初の調査対象の一部のみを抽出研究するようである。
それを考えれば、私がこの調査に参加しても、少しはお役に立てるかな。と思った次第である。
調査協力した場合に考えられるデメリットを考える。
そうはいっても、「場合によったら、DNA検査もします。」なんて注意書きもされていたりして、見ようによったら、ちょっと怖い。
しかも、こんな疫学調査に対する意見って時々、「なんで、人間をモルモット扱いするのか??」みたいな声が聞かれるから、科学研究等と関わりのないお母さんなんかは、結構躊躇するんじゃないだろうか?特に、福島原発の事故以降、放射線関連の話に関して、放射線測定用のバッチを子供の首からぶら下げるだけで「モルモット扱いしやがって!」というような論調を時々見かける。ホームページを見ても、2011年1月から3年間の予定でリクルートすると書いてあり、すでに期間が半分以上過ぎているけれど、参加者は、目標の10万人の半数以下4万人代ってことは、色々大変なんでしょう。しかも、北海道のおいては、目標9000人のところ、まだ3550人とかで、そりゃ、ちょっと焦るわな。。。。
私自身は、生物医学分野ではないが、研究をしていた経験もあるため、自分自身も含めて人間を観察対象として第三者的にある意味「冷たく」見ることについては、特に違和感がなく、きっちりとした説明さえして頂き、予算等の様々なコストに見合った研究成果を出して頂けるのであれば、自分自身を研究対象にされることには納得できる。
一方で私も、「もしも、遺伝子検査とかされて、不利益な情報が外部に漏れたらどうするか?」という事態も考えてみた。
でも、よくよく考えれば、これまでにも、色んな血液検査とか何やらで「余った血液サンプルは、どうぞ、医学研究にご自由にお使い下さい。」って同意書に何度もサインしてたりするから、まー、そのあたり、私のような人間は今更怖がっても仕方ないという考えに至った。
エコチル調査への協力に際して。
さて、まずは、次回の検診の時までに、長い長い質問票に記入しなければならない。
そして、採血も結構の量、エコチル調査用に取られる予定。
でも、今かかっている産婦人科の助産師さんは、採血上手で前回も全然痛く無かったから、きっと大丈夫。
生物のメカニズムは、ある程度動物実験で確かめることもできる。
でも、最終的には、生きた人間を対象に調査研究しないと本当の事は分からない。
それは、薬の臨床研究もそうだし、今回の疫学調査にも言えることである。
倫理的な配慮などを十分に行った上で、この調査プロジェクトが大きな成果を上げることに期待したい。
そして、調査対象地域のお母さん方は、是非、この調査に協力されてはいかがでしょうか。
2012年10月2日

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