2014年1月30日木曜日

やっぱり、知ってる土地が舞台の小説は面白い。

イギリスに来てから、なかなか読書の時間が持てませんでしたが、クリスマス休暇ですこしのんびりした時間があったので、夫が同僚から借りてきた本を読みました。

本のタイトルは"The girl on the landing"。
残念ながら、この本自体は、日本語訳は今のところ出版されていないらしいが、著者のポール・トーディの本は2冊ほど日本語訳して出版されているらしい。

お話の内容は、イギリス人同士のカップルの話し。なんだか、金持ちのまったりした暮らしが描かれていて、前半は正直退屈な感じ。ただし、主人公がロンドンに住んでおり、今、実際に私自身が訪れる通りの名前や日常生活の描写がとても身近に感じられる点が楽しく、その楽しさに支えられて読み進めた感じです。

そして話しが進み、後半に入ったころ、話しの裏が少しづつ見えてくる。
正直、イギリス人カップルの夫とその親との関係については、結局、読み出した時に想像した通りの展開であまりヒネリがないなぁ。と感じた一方で、病気とは何なのか、健常な状態とはなんなのか、自分自身の人格ってなんなんだろうか。という事を考えさせられる筋立てになっていた。そして、小説の後半は、私自身は話しの中に入り込みいっきに読み切ってしまいました。

英語のレベルとしては、時々難しい英単語がでてきますが、話しの流れを把握するのは割と優しい印象を受けました。


ちなみに、この著者、私がこの小説を読み始め、前半部分をノロノロと読んでいた頃に亡くなったみたいです。ご冥福をお祈りいたします。


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