ストライキといえば、労使交渉の材料として労働者が起こすものですが、ロンドンだと地下鉄がストをすると、バスの運転手がハードに働くことになるという、不思議な構造があるようです。
今週は、火曜日の夕方から木曜日まで、地下鉄でストライキをしていて、ロンドン中心部の路線がストップしていました。とはいえば、私は、ほとんど地下鉄を使わず、基本的にはバスを使っているので、火曜日の夕方、ロンドンのセンターから自宅まで帰ったのですが、特に問題もなく、ま、ストといっても大したことないわねぇ〜。と水曜日はバスに乗って子供達とおでかけをしてしまいました。。。。
しかし、水曜日のバスの混み方はいつもとはちょっと違っていて、いつも空きだす駅から逆に人が混雑しはじめ、ベビカーを持ち込んでいた私たちは、危うくバスから降りれなくなりそうになりました。とはいえ、ここはベビーカーに親切なイギリス。ジェントルマンが、バスから降りて道を作り、降ろすのもちょっと手伝っていただきました。
ここまでで、めでたし。めでたし!!だったらいいのですが、この親切に私たちの為に下車してくれた人たちが再乗車する前に定員オーバーになってしまったらしく、バスの運転手は、一端私たちのために下車した人達に対して、
「バスにのってる最中にバスから下車するなんてルール違反だ。すでに満車で、これ以上、人は乗せられないから、このバス停で降りなさい。」
という無茶ぶり。さすがに、これは理不尽だろうと、私も、バスの運転手に対して、
「この人たちは、私たちのために降りてくれたんだから、バスに乗せてあげてください。せめて乗り換え用のチケットの発券を!」
って、言ったのに、無視。。。。このうえなくだるそうな顔で大あくびをしながら、運転手はバスに乗り込み、仕事を続行されてました。
なんだか、モヤモヤしながらも、翌日、今度はもう少し混み方の緩い時間帯にバスに乗っておでかけすることに。すると、今度は、来たバスには「Special service. This is free bus.」って張り紙が。どうも、地下鉄のスト中の混雑緩和の為に、オイスターカードというプリペイド式の乗車券のリーダーが搭載されていない古いバスも使ってバスを増発させたようで、現金支払いでちんたらやってるなら、もう無料にしちゃえ!!という感じだったようです。しかも、若干増発しすぎた感があって、バスの車内はガラガラ。
以前も、カードリーダーが壊れているからと、バスに無料で乗り放題という場面に遭遇したこともあったし、どうもこの国は、まあ、適当なシステムで損をする事もあれば得をすることもあって、だいたいプラスマイナス0くらいになるから、いいでしょう。みたいな姿勢なんだろうなぁ。とつくづく感じました。
しかし、地下鉄のストに、タダ働きではないでしょうが、運賃回収もせずにバスを走らせるって、バスの運転手はどういう気分なんでしょうか。こちらも、まぁ、俺たちがストライキするときは、地下鉄の人が頑張ってくれるし、まぁ、えっかぁ〜。みたいな感じなのかな??
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