大英博物館を裏口から入るとすぐに、イスラム圏の美術品コーナーが並べられた部屋がある。正面玄関からは、なかなかアクセスしにくい場所にあり、いつもあまり人がいないのだけれど、先日読んだ「ふしぎなキリスト教」で、イスラム世界の美術品の美しさについての話があったこと。そして、週末にイラン出身の夫の同僚が家に遊びに来るということもあり、ちょっと覗いてみた。
覗いてみて印象的だったのは、アラビア文字がデザイン的に壷やその他の装飾品に描かれていること。アラビア文字にあまり馴染みのない私には、はじめただの模様かと思ったのだけれど、よくよく見ると意味のある文章が書いてある(らしい)。文章の中身は、コーランの一節だったり、恋の歌だったり色々みたい。
後日、イラン出身の方にこの壷なんかに書いてある文字の美しさについて話をしたところ、、、、
「そうなんだよ。ヨーロッパのアルファベットには、この文字の芸術ってあんまりないけど、中国や日本みたいにね、イランでも文字をアートとして楽しむんだよ〜。イランの実家の壁にも、ペルシャ語のアートが飾ってあるよ。」
とのこと。あ、そういえば、昔、国立民俗学博物館で、見た事あるような気もする。
そして、全然知らなかったが、イランの言語であるペルシャ語は、字を見た限りにおいては、アラビア語っぽいけど、実際の言語としては全然ちがう言葉らしい。イスラム圏としてひとくくりにして考えがちだけど、国によって色々な違いは当然にことながらあるのですね。
さて、話は戻して、大英博物館にあった展示物たちですが、、、
もちろん、文字のアートだけではありません。アラビア世界によく用いられる幾何学模様もたくさん展示されていました。
イスラム圏の展示をひとしきり見た後は、大学院に行くために正面玄関目指してあるいていた訳ですが、途中、Hands-onというコーナーのおばちゃんに呼び止められ、、、
「これ、なんだと思う??」
と。うーん、、、あく取りかしら???
と思ったら、まさにその通りだったのです。
南アフリカでネーティブアフリカン達の現金収入として作っているものらしい。なんだか、配線用の電線でつくられているらしく、原価はかなり安いけど、こんなにカラフルで可愛いものができているらしい。が、、、当然配線用のクオリティーで作られた被覆用プラスチックでできているため、安全性の向上が目下の課題。とのこと。
なんだか、British Museum って、ほんといろんなもん展示してるんですね。。。
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