2013年11月6日水曜日

イギリスの幼児教育に対する公的援助


イギリスの義務教育は、日本よりも1年ほど早く開始する。
日本でいう年長さんの年が、イギリスの小学校入学の年ということになる。

そして、日本でいう年中さんの年になると、小学校にある「レセプションコース」というものに入るらしい。なので、多くの子供は、日本よりも2年早く小学校に通うことになる。

ただし、移民が日本に比べると多いイギリスでは、小学校入学前にある程度集団保育をしておかないと、英語が話せない子供も結構たくさんいるらしい。娘の通うNurseryも、家で英語以外の言葉を話す子供が結構いるらしい。そのためか、9月の時点で3歳になった子供がNurseryに行くと、FNEP(free nursery education program)というプログラムが適用され、週15時間までのNurseryの費用を地方自治体が負担してくれる。そして、どうもこのレセプションコースに入る前の日本でいう年少さんのクラスを”pre-school”と呼んでいるらしい。

さて、ここで問題なのが、私たちのビザ発行の条件。UK Boader Agencyのホームページでは、私たちTier 5 のビザで入国した場合、子供達は、公立の学校で教育は受けれないとされている。そして、ビザには”No public fund”と書いてある。一方で、NHSの適応範囲においては、無料で医療も受けれるし、予防接種も受けることができる。じゃ、FNEPに関してはどうなんだろう?と、Nurseryの園長先生に確認してもらったところ、

「このプログラムは、Nuseryに通う子供なら誰でも受けることができますよ。ちゃんと当局に電話でも確認しましたが、問題ないとのこです。そして、週に15時間以上Nurseryに通ってるので、月々£190をCounsilが負担してくれることになります。よかったね!!」

とのこと。ということで、このFNEPは、Public fundには該当しないらしい。月々£190だったら、だいたい日本で私立の幼稚園に通った時に地方自治体からうけれる援助額とだいたい同じくらいでしょうか?ドイツなどでは、幼児教育は完全に無料になっている一方で、アメリカだと公的援助は全然ないらしい。となると、イギリスは年少さんの年齢に限っていえば、その中間あたり、日本とおなじくらいの公的負担の割合のようです。

ただし、私立幼稚園でなく、保育園という捉え方をすれば、イギリスのNurseryは、FNEPの援助を受けたとしても無認可保育園と同じ位か割高な感じです。一方で、この高額なNursery代を雇用主が支払ってくれるという仕組み(Child voucherというらしい)もあるようなので、イギリスで正規雇用されている場合のNursery代の負担感が日本と比べてどうなのかは、ちょっとよく分かりません。

まあ、しかし、園長先生には、週に15時間以上通っていれば、毎月£190の援助を受けれると言ってもらったにもかかわらず、その後、保育園の会計関連を請け負ってるエイジェンシーにその援助額を計算にいれば請求書を発行してもらうのに、結構苦労しました。やれ、週に2日しか通ってないから、助成額の5分の2しか受け取れないだ、なんだかんだと。。。本当に、保育園の請求書に限らず、イギリスにきてから初回請求時にまともな請求書が来た事がない気がします。


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